臨時記者会見で感染拡大防止を訴える福田知事=15日午後、県庁

 栃木県と宇都宮市は15日、新型コロナウイルスの感染者を県内で新たに35人確認したと発表した。1日当たりの発表数としては過去最多となった。県内感染者数は900人を超えて計915人となり、県内14例目のクラスター(感染者集団)も発生した。福田富一(ふくだとみかず)知事は同日の臨時記者会見で「医療現場の負担が非常に大きくなっている」と強調し、改めて感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

 直近1週間の新規感染者数は132人で、同じく過去最多を更新した。累計感染者数は9日に800人を超えてから、6日間で100人増加した。

 14例目のクラスターは芳賀町内の事業所で発生した。13例目の宇都宮市内の事業所クラスターで判明した感染者2人が、掛け持ちで勤務していた。

 クラスターを原因とする感染者数の急増に、福田知事は「注意すれば防ぐことができたのでは」と指摘した。一方で継続的に感染経路が分からない感染者もいるため、感染リスクが高まる場面を避けることなどを改めて県民に求めた。

 また、政府の「Go To トラベル」事業が全国で一時停止となることを受け、県は15日、県内の主な宿泊施設7カ所に状況を聞き取った。同日現在で約2千人分のキャンセルが発生しているといい、福田知事は「ホテル旅館にとっては年末年始の稼ぎ時。相当の痛手だ」と危機感をあらわにした。

 不要不急の外出自粛を求める「感染拡大地域」には、これまでの東京都、札幌市、大阪市に、新たに名古屋市も加えた。