「(客足回復に)水を差された」「相当なキャンセルが出る」。政府が観光支援事業「Go To トラベル」の全国での一時停止を決めた14日夜、栃木県内観光地からは悲鳴が上がった。

 県観光物産協会長で日光市安川町の旅館「鶴亀大吉」会長の新井俊一(あらいしゅんいち)さん(71)は「全国一斉で停止とは思わなかった」と驚きを隠せない。

 年末年始はすでに満室だったという。「ほとんどが『Go To』を使っての予約。これからキャンセルが出てくるだろう」と声を落とす。「(一時停止を)もう少し早く決めてくれていたら…」と漏らし、「感染者が増えているのは分かるが、水を差された感じだ」と唇をかんだ。

 「感染状況を考えればやむを得ないが、影響はもちろん大きい」。那須町湯本の「松川屋 那須高原ホテル」の経営者で那須町観光協会長の広川琢哉(ひろかわたくや)さん(53)も肩を落とす。

 年末年始は「Go To」効果で、地元のホテルや旅館には前年を上回る予約が入っていたという。

 「キャンペーンの割り引き額を考えれば相当なキャンセルが出るはずだ。週末に比べ動きが鈍い平日のてこ入れなど、政府には再開後の丁寧な対策を求めたい」と声を絞り出した。