ウィーンナカマンベール

船山勝巳さん

ウィーンナカマンベール 船山勝巳さん

 濃厚でねっとりとしたチーズケーキは、添加物を使わず卵やクリームチーズといった素材の味をしっかり生かしている。

 卵をふんだんに使ったカスタークリームと、フィラデルフィアのクリームチーズが口の中で溶けるように広がる。

 店主の船山勝巳(ふなやまかつみ)さん(66)は自身を「商人ではなく職人」と言うように、ケーキ作りの時間は惜しまない。オーブンで20分ほど蒸し焼きにした後、2時間は型から外さず冷蔵庫でじっくりと冷ます。

 仕込みから完成までは約4時間。ケーキに乗せるホワイトチョコレート削りですら手は抜かない。「お客さんからのお金は胸を張って頂きたいから」

 これからの季節は市産リンゴを中心に使ったアップルパイも作る。爽やかな酸味が持ち味のリンゴを用いるのが特徴で、20日ごろから店に並ぶ予定という。

 勝巳さんは33歳の時に店を開き、柔和な笑顔で客を出迎える妻良子(よしこ)さん(67)と33年間切り盛りしてきた。ケーキは勝巳さんが一人で手掛けるため、作るのは10種類が限界で品切れになることもあるというが、ショーケースにはこだわりが詰まった優しい味の逸品がキラキラと輝いている。

 ◆メモ ウィーンナカマンベールは税込み330円、アップルパイは同280円▽矢板市本町1の17▽営業時間 午前9時~午後6時▽定休日 火、水曜▽(問)0287・43・9765。