すわさんが雲巌寺など市内の名所で弾き語りを行う動画。字幕でミャンマー語の訳が付いている

すわさんがヒカリノカフェ蜂巣小珈琲店など市内の名所で弾き語りを行う動画。字幕でミャンマー語の訳が付いている

すわさんが雲巌寺など市内の名所で弾き語りを行う動画。字幕でミャンマー語の訳が付いている すわさんがヒカリノカフェ蜂巣小珈琲店など市内の名所で弾き語りを行う動画。字幕でミャンマー語の訳が付いている

 【大田原】市国際親善大使で、ミャンマーで活動するシンガー・ソングライターすわじゅんこさん(35)が、市内各所でピアノ弾き語りをする映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。新型コロナウイルスの影響で帰国を余儀なくされたことを「好機」ととらえ、故郷のPRを始めた。すわさんは「ミャンマーの人たちに、大田原の風景や日本の歌を好きになってもらえるきっかけにしたい」と話す。

 市出身のすわさんは都内のミャンマー料理店に通ううちに、音楽を通して同国と日本をつなぐことを志すようになったという。2015年2月ごろ、ミャンマー語で日本の曲を歌う様子が会員制交流サイト(SNS)に投稿されると、同国での人気が急上昇。同年4月に国民的祭典「水かけ祭り」に初めて招待され、以降は毎年出演するなど同国を拠点に活動を展開してきた。

 しかし、今年は水かけ祭りが中止となり、情報が錯綜(さくそう)する中でビザの更新手続きもできなくなったといい、4月中旬に帰国せざるを得なくなった。同国での活動は休止となったものの、すわさんは「もっと大田原のために何か取り組みができないか、前からずっと考えていた」と話し、動画の投稿を始めた。

 これまでの撮影場所は雲巌寺や光丸山法輪寺、ヒカリノカフェ蜂巣小珈琲(コーヒー)店、天鷹酒造など。同国でも有名な日本の曲を日本語で歌い、ミャンマー語の訳を付けて投稿している。動画は現在、20本以上。「日本の歌詞はあいまいな表現が魅力だが、ミャンマー語で伝えるのは難しい」とあえて直訳はせず、ニュアンスを伝えることにこだわっている。

 新型コロナの「第3波」が拡大し、再び同国で活動する目途が立たない中、すわさんは「しばらくは大田原で活動し、大変な思いをしている人に音楽でエールを送りたい」と前向きだ。歌と共に、明るい笑顔も動画で届けている。