新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の経済、業界団体の間で、来年の賀詞交歓会などを中止する動きが相次いでいる。出席者の感染を防ぐためで、本県を含む全国で感染者が増加した「第3波」を受けて決断した団体が多い。開催を予定する団体でも例年よりも出席者を減らしたり、内容を変更したりするなどの対応を迫られている。

 宇都宮工業団地総合管理協会は、新年賀詞交歓会の中止を決めた。例年1月、宇都宮市内のホテルで開く賀詞交歓会は、会員企業のトップら約100人が一堂に会する。担当者は「会場のホテルのためにも開催したい気持ちはあったが、出席者の安全を最優先に考えた」と話す。

 県木材業協同組合連合会も新春懇談会を中止する。当初は、例年通り約120人を集めて開催する予定で会場のホテルを確保していた。しかし、11月の「第3波」を受けて方針を変更した。同連合会は「来賓も多く招待している。万が一があってはいけない」と中止の理由を説明する。

 県税理士会新年賀詞交歓会も中止となる。主催団体の一つ、関東信越税理士会県支部連合会の担当者は「出席者同士の距離を取る必要がある中、例年より広い会場の確保が難しかった」と明かした。

 一方、形式を変えて実施する動きもある。

 県経済同友会は、中津正修(なかつまさし)筆頭代表理事が年頭所感を述べ、福田富一(ふくだとみかず)知事が講演する新年例会を開催する。一方で、飲食を伴う意見交換会は中止とした。会場も例年のホテルから県総合文化センターサブホールに変えた。

 県中小企業団体中央会は、他の2団体と共催する新年賀詞交歓会を中止することにした。代わりに役員のみが参加する懇談会を開く。例年の立食形式ではなく、着席で飲食し、時間も1時間以内で終える。担当者は「多くの方に参加してもらうのが本来の趣旨だが、今まで通りのやり方は難しい」と話している。