県内の賀詞交歓会開催予定

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の市町や地元商工団体などが主催する年明けの賀詞交歓会について、全25市町のうち19市町で中止されることが10日までに、下野新聞社の取材で分かった。大勢の関係者が一堂に会することで「密」になることを避けるためだが、経済を回す契機とする狙いもあり「中止」は苦渋の判断。開催予定の6市町でも、主催者側は感染予防に向け飲食をやめるなど「苦肉の策」を講じる。

 賀詞交歓会は市町や商工団体などが協力して開いている。地元政財界や各種団体の代表者らが顔をそろえ、年始のあいさつをする新春の風物詩となっている。

 開催が予定されているのは佐野、鹿沼、真岡、大田原の4市と益子、茂木の2町。真岡商工会議所は「さまざまな催しが中止となる中、経済を回す起爆剤として開催を決めた。飲食をやめ、弁当を配るなどの対策を取る」と強調した。

 大田原商工会議所も「経済を回すことが重要。対策を十分に取って開催したい」と説明。佐野商工会議所も「交流を絶やしてはならない」とした。

 いずれの市町でも検温、手指消毒、マスク着用のほか、時間短縮、出席者数の抑制、会場は距離を取りやすい場所にするといった対策を打ち出す。鹿沼はノンアルコールのペットボトルで乾杯し、益子は町出身者の講演を取り入れる。

 ただ、現段階で開催を予定していても、多くは「感染拡大状況を踏まえ中止もあり得る」(茂木)との構えだ。

 中止を決めた宇都宮では、佐藤栄一(さとうえいいち)市長ら主催者が連名で「新たな年明けを皆さまとお祝いできず残念。2022年は交歓会でお会いできることを楽しみにしています」との文書を出した。