プロジェクトを企画した原澤社長(右)と松田さん=7日午前、宇都宮市鶴田町

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で発表の場を失った文化部の児童生徒に“ひのき舞台”へ立ってもらおうと、学習塾などを経営するキープキャリエール(宇都宮市鶴田町)は来年3月29日、宇都宮市文化会館大ホールと展示室で「卒業生に文化祭まるごとプレゼント~完全燃焼して次世代に想(おも)いをつなげ!」を開催する。参加対象は小中高校の卒業生を含む団体と個人で、同社の原澤直人(はらさわなおと)社長(48)は「充実した中学、高校時代の部活を思い出して企画した。コロナ禍でもできることがあるという思いを後輩につないでほしい」と若い世代の情熱を後押しする。

 部活動の大会がコロナ禍で次々と中止、規模縮小する状況を知った原澤さん。自身が中学、高校の文化祭で集大成の発表をしたことを振り返り「目標が突然失われた子どもたちの気持ちを考えるとあまりにも気の毒だ」と自ら企画を立ち上げた。社会貢献事業として費用約200万円は同社が全額負担。部署を横断して結成したプロジェクトメンバー約10人が携わる。

 プロジェクトでは、運動部に比べて代替大会が少ない文化部に着目。本県文化部にとって「憧れの場」とされる同会館を1日貸し切り、参加無料で発表の場を提供する。時期は中学3年生の受験終了後に設定した。

 実施するのはホール発表と展示発表で、いずれも本県在住者が対象。ホールは吹奏楽、合唱、演劇、ダンスなどの催しで最大8組、1組45分程度の発表時間を設ける。展示は書道、絵画、華道などの作品を持ち寄ってもらう。現時点で点数制限はない。

 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、各組完全入れ替え制で行うほか、観覧は家族ら関係者のみに限定する。ユーチューブでの配信も計画している。

 プロジェクトリーダーの松田和希(まつだかずき)さん(33)は「大会が中止になって味わった悔しい思いをこの文化祭にぶつけ、ぜひ思い出の一ページにしてほしい」と参加を呼び掛けた。

 応募は同社ホームページかファクスで受け付けている。来年1月15日必着。

 (問)同社028・647・3322。