小学校の教室で読み聞かせをする中学生たち

 【高根沢】北高根沢中の図書委員の生徒たちが7日、併設する東小で約1年ぶりとなる読み聞かせを行った。両校は小中一貫教育としてさまざまな交流を行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで縮小を余儀なくされていた。今も長時間の交流が規制される中、15分の空き時間を活用して再開にこぎつけた。

 東小の新校舎は2018年夏、北高根沢中の隣に建設された。両校は校庭や体育館、音楽室などを共用し、昼休みを利用したレクリエーションとして伝言ゲームなどを実施。読み聞かせは、コロナ禍が始まる前の昨秋に1度実施した。

 約1年ぶりとなったこの日の読み聞かせは、東小では縦割り活動「もちのき班活動」の時間を、北高根沢中は休み時間をそれぞれ活用した。

 中廊下でつながる東小を訪れたのは、30人の生徒たち。到着間もなく2~4人ずつ各教室を訪れ、絵本などの読み聞かせを開始した。児童たちは身近な「お兄さん」や「お姉さん」の朗読に興味津々の様子。終了時の教室は、感謝の言葉と拍手に包まれた。

 図書委員長の3年鈴木佐彩(すずきさあや)さん(15)「小学生の前とはいえ緊張しましたが、きちんと朗読はできました」と振り返る。町図書館職員からページのめくり方や読む速さなどの事前指導を受け、読む本は推薦書の中から生徒たちが気に入ったものを選んだ。

 北高根沢中の石山秀明(いしやまひであき)校長は「中学生と小学生の接点は育成会や地域交流が減少する現代社会ではまれになった」とした上で、こうした児童生徒間交流を「生徒たちにとっては表現力育成の場でもあり、教師にとっては生徒の成長を確認できる場でもある」と説明。今後は生徒たちが出身小学校のイベントにボランティアとして赴き、交流の場を広げていきたいとしている。