上野通子氏

 自民党の上野通子(うえのみちこ)参院議員が代表を務める政党支部が2018、19年の2年間の政治資金収支報告書に、寄付に当たる事務所の無償提供を記載していなかったことが8日、分かった。

 上野氏の事務所によると、親族が建物や土地の大部分を所有する宇都宮市泉町のビルの一室を、ビルが取り壊される今年8月まで事務所として利用していた。政治資金規正法では事務所の無償提供は、家賃相当額を「寄付」として報告書に記載する必要がある。

 同支部は13~14年は別居する母親に年60万円、15~17年は年30万円の支出を記載していた。上野氏の事務所は、17年ごろの財産贈与に伴い、事務所の貸主が同居する娘に代わったとして「同居の親族に家賃を支払うと、政治資金の還流と受け止められかねないと考え、支払いをやめた」と説明した。一方で家賃相当額の不記載を認め、報告書を近く訂正する意向を示した。