西川公也氏

 西川公也(にしかわこうや)元農相が内閣官房参与を辞任した8日、金銭受領の疑惑を巡り栃木県内の支持者からは「そんなばかなことをするはずはない」と擁護の声が上がった。一方、地元有権者からは「政治家として責任ある対応を」と説明責任を求める厳しい声が聞かれた。

 「環太平洋連携協定(TPP)を含め、出番はまだまだあると思っていた。国のため、県のために働ける人材なのに」。小曽戸広(おそどひろし)後援会総連合会長(84)は疑惑の中での辞任を惜しむ。

 昨年10月の台風19号の際、自民党の二階俊博(にかいとしひろ)幹事長が鹿沼市内の思川堤防決壊の現場を視察した事例を挙げ、「西川氏がいるからこそ」と説明。「河川の改良復旧など、農業以外の分野でも本当に地元のために力を尽くしていた」と強調する。政治とカネの問題を巡り、「一度大臣を辞めている。二度とそんなばかなことをやるはずはない」と信頼を口にした。

 自民党県連の木村好文(きむらよしふみ)幹事長は「重責を担う内閣官房参与が本県から出たことは名誉なことだったが、極めて残念だ」と落胆。「農業に携わる人たちから多くの期待があっただけに、言い分はしっかりと説明した方がいい」と話した。

 西川氏の自宅があるさくら市、元公務員男性(67)は「地元に貢献する意欲を持つ人だと思っていたが、もっと慎重に動いてほしかった」と眉をひそめた。

 西川氏がアキタフーズ側からクルーズ接待を受けていたとの報道に「どうなんだろう」といぶかっていたといい、「大臣を経験すると感覚が変わるのか。政治家として行動に責任を持って対応してほしい」と求めた。