【那須雪崩事故】「事前準備の重要性実感」 全国登山研修終え、栃木県教員

 那須町で3月に起きた雪崩事故を受け、国立登山研修所(富山県立山町)の「安全登山普及指導者中央研修会」に新設された3日間の高校教員向けコースは5日、最終日の研修を終えた。集中的に行われた登山実習や講義を振り返り、本県から参加した2人の教員は「登山活動は事前準備が非常に重要であると改めて実感した」「生徒や他校の顧問に学んだことをしっかり伝達したい」などと思いを語った。

 生徒を安全に引率するために必要な登山の技術と知識を学ぶため、全国の高校山岳部顧問24人が同コースを受講した。5日は、前日と同様に同研修所付近の山に入る実習などを行った。

 本県からは足利高教員で同校山岳部顧問の金丸直樹(かねまるなおき)さん(35)と、真岡女子高教員で同校ワンダーフォーゲル部副顧問の矢島直人(やじまなおと)さん(35)の2人が参加した。

 5年前に顧問になるまで登山経験はなかった金丸さんは、これまで「他校の先生に聞いたり、本を読んだりして知識を得てきたが、登山中の自分の判断に不安を感じることもあった」という。しかし今回の研修で、地形図を読み込み事前に危険箇所を細かく特定することが安全登山につながることを学ぶことができた。

 一方、2年前から副顧問を務める矢島さんも登山経験はなかった。那須町の雪崩事故が起きた春山安全登山講習会には真岡女子高の生徒も参加しており、「命の危険が身近にある部活動であることを改めて感じた」という。