全国トップクラスの選手の称号を手に、飛躍を目指すFCみらいの吉澤=真岡市の鬼怒自然公園グラウンド

全国トップクラスの選手の称号を手に、飛躍を目指すFCみらいの吉澤=真岡市の鬼怒自然公園グラウンド

全国トップクラスの選手の称号を手に、飛躍を目指すFCみらいの吉澤=真岡市の鬼怒自然公園グラウンド 全国トップクラスの選手の称号を手に、飛躍を目指すFCみらいの吉澤=真岡市の鬼怒自然公園グラウンド

 日本の小学生たちが、スペインの名門サッカーチーム・FCバルセロナの技術を学ぶ「バルサアカデミーサマーキャンプ」で、栃木県宇都宮市拠点のFCみらいのMF吉澤頌裕(よしざわしょうすけ)(石井小6年)がMVPに選ばれた。8月、全国12会場に集まった約2千人超の小学生の中から2人のみが選出される栄誉で、その一人となった吉澤は「すごく驚いたけれどうれしい」と笑顔を見せた。

 バルサキャンプは、小学生を対象に10年以上にわたって全国各地で開かれている有名サッカークリニック。MVPは素質と将来性を見いだされた逸材のみに与えられる称号で、現在、スペイン1部リーグで活躍する久保建英(くぼたけふさ)選手(ビリャレアル)も獲得し世界へ羽ばたいた。

 今夏、吉澤も「バルサ流」に触れるため、矢板市で行われた3日間のキャンプに参加。約200人のジュニア選手らとともに外国人コーチの指導の下、本場のサッカーテクニックやスペイン語などを学んだ。

 試合では司令塔役を担うことが多い吉澤にとっては、戦術の特別授業が強く印象に残ったといい、「(バルセロナのフォーメーションを示されて)なぜこの配置がいいのか理由を考えさせられた。正解ではなかったけれど発言もしたし、とても勉強になった」と振り返った。

 状況判断に優れたドリブルと精度の高いパスが持ち味とする吉澤。今年3月まで栃木SCの下部組織に所属し、5年生ながら県大会優勝に貢献するなど活躍してきた。来春からは埼玉県の強豪クラブチーム「FC LAVIDA」への入団が決まっている。

 現在、指導するFCみらいの片柳次郎(かたやなぎじろう)監督は「ボールタッチの感覚やスピードの緩急がずばぬけている」と話し、MVP獲得にも「必然のこと。県の宝と言ってもいい」と評価した。

 例年ではMVPの特典として11月に1週間ほどバルセロナへ行き、本場でのトレーニングや試合を経験する機会が与えられるが、今年は新型コロナウイルスの影響でそのめどは立っていない。「とても残念」と吉澤。

 ただ過去にバルサキャンプでMVPを獲得した多くの選手が、現在、国内外のフィールドで実績を残している。「将来は憧れの久保選手のように海外へ行ってプレーしたい」と明言する吉澤にとって、輝かしい未来が待っていることに変わりはない。