高野淑識さん

大島武さん

高野淑識さん 大島武さん

 6年間の宇宙飛行を終えて6日、地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」。オーストラリア南部の砂漠に着地したカプセルは、海洋研究開発機構生物地球化学センター長代理の高野淑識(たかのよしのり)さん=矢板市出身=が分析に当たる。「2回目の地球帰還の成功を大変うれしく思います」。全体設計や技術支援を担った栃木県出身の技術者も、喜びの声を上げた。

 6日未明、南オーストラリア州・ウーメラ立入制限区域。回収隊メンバーは日が昇らないうちから、ヘリコプターでカプセルを探した。「よく見えない。けど、白い物があるような気がする」

 やきもきしながら迎えた夜明け。計測された範囲内に、カプセルとパラシュートが着地していた。回収隊はパラシュートなどに燃え残りがないか確認し、頑強に設計された箱に入れて回収した。

 カプセル回収・分析チームメンバーの高野さんは7日にも防護服に身を包み、カプセルの中からガス、石、砂などの試料を地球上の物質が混ざらないように取り出し、クリーンルームに設置した特殊な装置の中で慎重に分析する任務を担う。

 プロジェクトマネジャーとして運営全般の責任者を務めているNECの大島武(おおしまたけし)さん=宇都宮市出身=は「満身創痍(そうい)の初号機から10年。若いメンバーもたくましく育ち、今日の快挙につながりました。このプロジェクトに関わり、応援してくださった全ての皆さんに感謝します」とし、「原始太陽系円盤に思いをはせながら、待ってくださっていたサイエンティストの皆さんにバトンをお渡ししたいと思います」とコメントした。