卒業証書の紙すきをする福田さん=4日午後2時15分、那須烏山市小原沢

 来春の卒業式シーズンに向け、栃木県那須烏山市小原沢の福田製紙所の工房「和紙の里」で、烏山和紙を使った卒業証書作りが連日行われている。

 1300年の歴史を持つ市特産の烏山和紙は、原料となる那須楮(こうぞ)の皮を煮てほぐす工程から紙すき、乾燥まで全て手作業で行っている。注文は県内のほか関東地方の小中高校など約130校に及び、2月中旬までに約2万8千枚を製造するという。

 4日は同製紙所の代表で県伝統工芸士の福田博子(ふくだひろこ)さん(50)らが、午前9時から終日作業。静寂の中、紙料が入った水槽にすき桁を入れ、揺り動かして一枚の和紙に仕上げる工程を黙々と続けた。

 福田さんは「今年は新型コロナウイルスの影響による休校などがあり、卒業も今まで以上に感慨深いものになると思う。作業にも一段と力が入る」と話していた。