栃木県芸術祭美術展、U25賞に吉成さん(作新高) 環境問題テーマに女性像

栃木県芸術祭美術展、U25賞に吉成さん(作新高) 環境問題テーマに女性像

 12日まで開かれた第71回県芸術祭美術展前期(洋画・彫刻・工芸)で作新学院高情報科学部美術デザイン科3年の吉成加奈(よしなりかな)さんが彫刻部門のU25賞を受賞した。高校生の受賞はただ1人。吉成さんは「ぎりぎりまで制作した作品なので最後までやって良かった」と受賞を喜んでいる。

 受賞作は、「日本の現状」と題した女性像。環境問題をテーマにしようと考えていたところ「日本はごみの焼却炉数が世界一」ということを知った。「世界の焼却炉数の7割が日本にある」ことを表現するため、制作したのは体の7割に相当する膝上まで。

 「私たちはごみをたくさん出しているということをたくさんの人に自覚してほしい」と、鮮やかな赤色の体に炎の形をしたごみの衣服をまとわせた。少し前に出た右足には「一歩踏み出して現状を変えていこう」という思いを込めた。

 昨年、学校の授業をきっかけに彫刻を始めた。「人を作るのが好き。基になる骨とかは一緒だけど、同じ顔にならない感じが好き」という。

 今回は特に等身大の体の形に時間をかけた。骨まで考えて形や全体のバランスを整えた。身にまとうごみの表現にも苦労しながら3カ月ほどかけて完成させた。