同校を訪れた小野塚課長(左から2人目)と学校関係者

生徒が贈った黄ぶなの折り紙

同校を訪れた小野塚課長(左から2人目)と学校関係者 生徒が贈った黄ぶなの折り紙

 宇都宮市旭中の3年生らはこのほど、10月の修学旅行で泊まるはずだった福島市の旅館に、折り紙の黄ぶなを贈った。旅行の直前、旅館従業員の新型コロナウイルス感染が分かり、休館に。同校生徒らは急きょ別のホテルに宿泊することになったが、生徒らはもともと泊まるはずだった旅館を応援する気持ちを込めた。受け取った旅館側は「迷惑を掛けたのに、励まされました」と喜んでいる。

 同校の修学旅行は当初、5月に京都、奈良方面に行く予定だったが、新型コロナの影響で2度、延期に。行き先も変更し、10月28、29日の1泊2日で福島県を訪れることになった。宿泊先は、福島市土湯温泉町の旅館「山水荘」。ところが1週間ほど前に同館の従業員3人の感染が分かり、宿泊はかなわなかった。

 修学旅行実行委員会の上野華愛(うえのはるあ)会長(15)と堀田虎太郎(ほったこたろう)副会長(15)は、泊まるはずだった同館に対して「何かできることはないだろうか」と、同級生たちに提案。その結果、激励の手紙と、宇都宮で疫病退散の言い伝えのある黄ぶなを送ることにした。

 折り紙作りには3年生全員の147人と教員らが参加。旅行から帰った翌日の30日に、約250の折り紙の黄ぶなを、手紙と一緒に旅館に送った。

 休館中の同館で受け取ったという営業課長の小野塚正樹(おのつかまさき)さん(58)は「びっくりしました。黄ぶなをインターネットで調べてさらに感動して、涙が出ました」と振り返った。

 小野塚課長は11月12日に、お礼のために同校を訪問し、福島産のリンゴを同校にプレゼントした。旭中の生徒らが折った黄ぶなは、同館の事務所の真ん中に飾っているという。