きょうから師走。那珂川町小砂(こいさご)の小砂焼窯元「藤田製陶所」では、来年の干支(えと)「丑(うし)」をかたどった置物作りが最盛期を迎えている。
置物は長さ13センチ、高さ7センチほどで、型から出した粘土を整えるなどした後に上薬を塗り焼き上げる。小砂焼の特徴の金結晶と赤、黒の3色あり、一つ一つ味わいのある模様が楽しめる。
30日は完成前後の置物がずらりと並ぶ作業場で、藤田真一(ふじたしんいち)代表(66)が制作を進めた。藤田代表は「今年は新型コロナ禍で焼き物販売にも大きな影響が出た。来年は皆さんが明るく暮らせるようにとの願いを込め、ウシの顔を上向きにしました」と話した。
1日約60個を制作し、作業は年末まで続く。同製陶所や道の駅ばとうなどで販売する。