高校生向けの講演会なども積極的に行っている高野さん

はやぶさ2試料帰還に向けて日米合同リハーサル分析を行う高野さん(右)とNASAの研究者=2019年9月、九州大学(高野さん提供)

高校生向けの講演会なども積極的に行っている高野さん はやぶさ2試料帰還に向けて日米合同リハーサル分析を行う高野さん(右)とNASAの研究者=2019年9月、九州大学(高野さん提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日、地球へ帰還する。小惑星りゅうぐうで採取したガスや岩石試料などが入ったカプセルを地球に近い場所で放出し、カプセルはオーストラリア南部の砂漠に着地する。このカプセルを現地で回収・分析するのが、矢板市出身の海洋研究開発機構生物地球化学センター長代理・グループリーダーの高野淑識(たかのよしのり)さん(44)だ。はやぶさ2の帰還を1週間後に控え、高野さんは「りゅうぐうから帰ってくるカプセルは玉手箱のようなもの。どのような煙(=ガス)があるのか、開けるのが楽しみ」と話している。

 高野さんは地球宇宙化学者で、普段は地球や海を対象に有機物などの研究を通して生命の誕生の起源を探っている。初代「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った地球外物質の分析を行った経験があり、分析技術の高さが世界的に評価され今回のプロジェクトに参画した。