壬生氏5代目の肖像画発見 壬生町歴史民俗資料館が調査

 【壬生】15世紀中頃から壬生地区を支配した戦国大名・壬生氏の5代上総介義雄を描いたとみられる肖像画が、町歴史民俗資料館の調査でこのほど確認された。江戸時代に書かれた「壬生物語」に挿絵として登場し、発見されている壬生一族の肖像としては最古。壬生一族に関する書籍や肖像は残されている数が少ないため、同館の掛川(かけがわ)まどか学芸補助は「謎に包まれた一族の実態解明に一歩近づく史料」としている。

 壬生氏は初代の壬生彦五郎胤業が壬生城を築くなど、宇都宮氏の有力な家臣として繁栄。一時は宇都宮氏の内乱に乗じて宇都宮城も乗っ取ったが、最終的には小田原北条氏と共に豊臣秀吉軍の前に敗北。5代義雄で終わりを迎えたと伝わる。

 新たに発見された史料は県内在住の個人が所蔵。壬生氏に関する歴史が記された手写本で、「香渟聞書(こうていききがき)」や「太平記」などを基に考証を加えてまとめられている。