51人の表情が並ぶ写真の展示会場

 ダウン症など染色体に起因する障害のある子どもたちの笑顔を集めた写真展「ありがとう! えがおのタカラモノたち」が26日、宇都宮市南図書館で始まった。開催10回目となる今回で最後になる写真展のテーマは「ありがとう!」。会場には51人のエネルギーあふれる表情と、家族から子どたちに向けた感謝の言葉が並ぶ。29日まで。

 写真展は、会員制交流サイト(SNS)を通じて知り合った障害がある子どもを持つ県内の保護者によるグループ「21トリソミーいちごの畑」が、2011年に初めて開いた。メンバーが子どもの発育や就学について悩みを共有しながら半年以上かけて準備を進め、年1回企画してきた。

 6回目以降は、グループが代替わりして「2代目いちごの畑」に。参加者だった下野市在住の天野摂(あまのせつ)さん(38)が代表となり、10回の開催を目標に続けてきた。

 会場には、新生児から40代のダウン症の子どもがいる家族が撮影した写真が並ぶ。それぞれに「生まれてきてくれてありがとう」「あなたを生んで出会ったすべてがタカラモノ」など、家族が書いたメッセージも添えられている。

 写真には公園で遊んでいる様子や、就職に向け実習を受ける場面なども写しており、「子どもたちがどのように育ったか、その過程を見てもらいたい」と天野さんは話す。

 天野さん自身も長女(8)の子育てで「この子はどんなことができるようになるのか、不安だった」と振り返る。ただ、同じ境遇の保護者と交流し経験談を聞いたり、ほかの子どもたちのを間近で感じたりして「この子となら『大丈夫』って思えるようになった」。

 写真展は今回で一区切りとするが、グループは今後も続けるという。観覧無料。午前9時~午後9時半(最終日は4時)。(問)天野さんメール(setsutochikara@gmail.com)。