「(異種)解体正図」に描かれた頭部の解剖図

「解体正図」に描かれた頭部の解剖図

「解体正図」に描かれた頭部の解剖図

「(異種)解体正図」に描かれた頭部の解剖図
「解体正図」に描かれた頭部の解剖図 「解体正図」に描かれた頭部の解剖図

 獨協医大教育支援センター医史学研究室の稲葉未知世(いなばみちよ)准教授らは、1840年に行われた壬生藩医による関東初の公認人体解剖の記録図として有名な「解体正図」より前に作成されたとみられる解剖図の存在を明らかにし、学会誌「日本医史学雑誌」で発表した。解体正図の引用元となった可能性もあり、壬生藩が近代医学のさきがけであったことを改めて裏付ける貴重な資料だとしている。

 同研究室は2016年に開設。14年に壬生藩医五十嵐順智(いがらしじゅんち)の子孫から寄贈された古文書史料1087点の管理・調査を行っている。

 今回調査したのは、19葉からなる解剖図「(異種)解体正図」。表紙に「五十嵐家」の記載があるだけで表題や奥付はなく、製本としては不完全な形となっている。作成者は、藩医就任直前の2代目五十嵐順智(解剖当時は五十嵐桂輔(けいすけ))である可能性が高いという。

 史料は事前連絡すれば同研究室で閲覧可能。(問)同研究室0282・87・2479。