県が実施し、豚の模型を使って豚熱(CSF)が発生した場合の対応を学んだ演習=9月、県庁研修館

 県は24日、那須塩原市内で死んでいた野生イノシシ1頭が、豚熱(ぶたねつ)(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は初めてで、全国では22都府県目。県は同日夜、県庁東館で緊急対策会議を開き、警戒を強めている。同日までに、県内の養豚場で異常は確認されていない。

 県によると、感染イノシシは雌の幼獣。20日に那須塩原市四区町の用水路で見つかった。同日、県の遺伝子検査で豚熱ウイルスを検出したため、国の検査が行われ、24日夕に陽性と確認された。

 発見地点から半径10キロ圏内にある養豚場は14農場あり、飼養豚計5万7千頭はワクチン接種済みだった。監視対象農場の設定や飼養豚の移動制限は行わない。

 緊急対策会議後の報道陣の取材に、鈴木正人(すずきまさと)県農政部長は「飼養豚への感染リスクが高まった。一層心を引き締めて養豚場へのウイルスの侵入を防ぎたい」と述べた。