畑でダイコンを収穫する植木さん

 来年3月で発生から10年を迎える東日本大震災。その被災地の支援として、さくら市馬場の植木武(うえきたけし)さん(77)は毎年、自宅近くの菜園で栽培した野菜を無償で宮城県東松島市に届けている。妻に先立たれ、意気消沈する植木さんに、民生委員の声をかけたことが取り組みのきっかけになった。植木さんは「蔵の財より身の財、身の財より心の財」を指針に、今日も畑に足を運ぶ。

 東京・銀座の有名テーラーで洋服仕立ての職人として働いたほか、縫製工場などにも勤務経験があるという植木さん。物作りが好きな性分から、10年ほど前に趣味で野菜作りを始めた。自宅近くの600平方メートルの畑でじゃがいもや白菜、トマト、カボチャなどを手掛ける。