御栗

竹や栗を使った土産品も販売している若山農場

御栗 竹や栗を使った土産品も販売している若山農場

 春はタケノコ、秋は栗。季節とともに歩む若山農場でとれた栗のみを使用し、和菓子店「若山商店」(宇都宮市中戸祭1丁目)と共同開発した生菓子(1個税込み300円)だ。

 今年3月に発売。農場の若山太郎(わかやまたろう)代表(51)によると10月現在、すでに2万個を売り上げている。

 「お菓子のおかげで、1年を通してお客さんとお付き合いできます」と若山代表。シーズンがある作物を扱うだけに、1年中直売できる喜びも感じる。

 祖父の代から「足るを知る農業」を受け継ぎ、農薬や肥料は使わない。2ヘクタールの農場でできる栗は5トンに及び、流行の大粒ではないが、素朴な味わいが特徴だ。

 収穫した栗は皮が割れていることなどもあり、一つ一つ何度も目視で選別する。渋皮の混入を防ぐため、機械は使わず手作業で中身を取り出す。

 栗は2カ月ほど寝かせることで糖度が増すため、混ぜる砂糖も減らした。甘すぎず、栗のうまみが生きた菓子が完成した。

 「何もしないための努力をしているんです」と若山代表。素朴で高品質な商品を生み出すには、気が遠くなるほど地道な作業がある。尊敬を表す「御」を冠した商品に、農場の信念を見た。

 ◆メモ 宇都宮市宝木本町2018▽営業時間 午前9時~午後5時(土日・祝日は季節によって異なる)▽(問)028・665・1417