年末を控え、県内でもお歳暮商戦が本格化している。今年はコロナ禍で外出や外食を控える傾向があるため「おうち時間」で楽しめる商品の人気が高まっているほか、購入商品を配送する買い物客も増えている。
東武宇都宮百貨店本店(宇都宮市宮園町)は19日、5階イベントプラザにお歳暮大ギフトセンターを開設した。同店では、来店者のピークを分散するため、24日までの6日間は配送の注文のみを受け付ける。
今年はイチゴやギョーザなど地元の定番品に加え、「おうち時間を楽しむ美味(おい)しいギフト」をテーマに、生ハムや日本酒など約850点を用意した。
同店は、コロナ対策として受け付け順番待ち管理システムを導入した。買い物客がその場にいなくても、携帯電話で待ち時間や受け付け順番を確認できる。
日光市、主婦田辺(たなべ)ユキ子(こ)さん(83)は「娘と孫にヨーグルトやチーズケーキなど地元のお菓子を贈る」と語った。
FKDインターパーク店(宇都宮市インターパーク6丁目)は来店客の「密」を避けようと、例年より1週間早い13日に、お歳暮総合大ギフトセンターを開設した。香川県特集の「オリーブ牛ロースすき焼き」など約1500点をそろえる。
コロナ禍の影響で、今年はインターネットでの購入や商品を直接配送する客が増えているという。同店は「産地直送品や自宅で楽しめる商品を豊富に取りそろえている」とアピールした。
両店とも、お歳暮商戦のピークは12月5、6の両日とみている。