栃木県日光市川治温泉川治の五十里ダムで19日、下流の河川環境をより自然な状態にするための「環境放流」の見学会が開かれ、県内外からのツアー客や地元関係者ら90人が参加した。
環境放流は毎年3~11月に月1回行われており、見学会はダムを管理する国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所が環境放流について知ってもらおうと今年8月に始めた。今回で3回目。
ダムの下部にあるゲートが徐々に開くと、最大毎秒100立方メートルで水が流れ出た。小学校のプール一つ分がわずか3~5秒で満たされる勢いだという。
一般公募で参加した宇都宮市、会社員稲川孝一(いながわこういち)さん(43)は「水しぶきで目の前が真っ白になり大迫力だった。水量が一気に増え暴風雨のようでもあり、水の怖さも知りました」と話した。