【鹿沼】旧西大芦小の利活用で市と基本協定を結んでいた建物メンテナンス会社JM(東京都千代田区)が、新型コロナウイルスの影響で市に事業提案の取り下げを申し立て、市は基本協定を2日付で合意解除した。18日の市議会全員協議会で市が明らかにした。

 市の公共施設等民間提案制度に基づき、昨年9月に基本協定を結んでいた。提案があった事業は観光交流型複合拠点施設「レトロリゾート西大芦」。旧校舎を使い、地域と連携した観光・宿泊事業を手掛ける予定で、来春のオープンを目指していた。

 同社は取り下げ理由として、新型コロナによる経済状況の悪化で初期投資の回収などの見通しが困難で、特に宿泊機能の誘客が不透明なためとしている。市は土地、建物の賃貸借料を一定期間無料としていた。

 西大芦地区ふるさとづくり協議会の星野一之(ほしのかずゆき)会長は「地域活性化に民間の力は大きく、私たちの取り組みを理解していた事業者だったので非常に残念」と話す。

 市は校舎、体育館の利活用について、今後も地元の意向を確認しながら同提案制度を活用する、としている。老朽化が進む隣接の西大芦コミュニティセンターは旧校舎1階に移転を計画しているが、今後、新築を視野に入れ整備する考え。