市幹部に迎えられて登庁する佐藤市長(右)

 【宇都宮】15日の市長選で5選を果たした佐藤栄一(さとうえいいち)市長は18日、選挙後初めて登庁し、5期目就任に向けて記者会見を開いた。公約として掲げていた市内公共交通機関の上限運賃制度について、来夏をめどに、路線バスで市内を移動する際、1乗車につき500円以内を実現すると明らかにした。

 佐藤市長は2022年3月の次世代型路面電車(LRT)開業を見据え、将来的にバスや地域内交通を含む乗り継ぎ運賃の片道500円以内を目指す。バス1乗車の運賃を500円以内とするのは、その前段となる。

 市交通政策課によると、宇都宮ICカード導入検討協議会は来春、新・交通系ICカード(地域連携ICカード)「トトラ」を導入予定。市はその数カ月後をめどに、トトラ利用者に限って「1乗車の500円以内運賃」を始める計画だ。

 市内を走る路線バスで、JR宇都宮駅を起点としたバスの最大運賃は910円。トトラを利用すれば全区間500円以内で乗車できるようになる。

 会見では、新型コロナウイルス対策として、18日現在、市内の医療機関77カ所に委託し、PCR検査を1日当たり最大1100件以上行えることも説明した。また、ビジネスで海外渡航する中小企業従業員や高齢者、基礎疾患のある市民が検査を受ける場合、来年1月から検査費を助成する方針も示した。12月定例市議会に関係議案を提出する。

 一方、記者会見に先立ち、佐藤市長は18日朝、幹部職員や市議らに迎えられ、花束を受け取った。

 就任式は新型コロナ対策として、次長級以上の職員のみ約50人が出席。佐藤市長は、人口減・少子高齢化対策など七つの主要施策を挙げ「これからも意見をよく聞き、独善的にならないよう市政に取り組む。チーム宇都宮として一丸となり、おもてなしの心でスピード感を持って、夢をかなえよう」と述べた。