快晴の中、ゴルフを楽しむプレーヤー=宇都宮CC

快晴の中、ゴルフを楽しむプレーヤー=宇都宮CC

 新型コロナウイルスの影響で集客に苦慮していた県内ゴルフ場に客足が戻って来た。県ゴルフ場協議会(加盟102カ所)のまとめによると、8~10月の3カ月間の利用者数は前年比105%の115万人で、8月単月では150%超のゴルフ場もあった。ソーシャルディスタンス(社会的距離)が確保できる安全なスポーツとして定着したことが大きな要因とみられ、同協議会の松本典文(まつもとのりふみ)会長は「広いゴルフ場でのプレーは密を回避できるということをこれからも強調し、誘客に努めたい」と話している。

 天候の影響を受けるゴルフ場にとって最大の“敵”は大雪や雨、猛暑だったが、今年は新型コロナに振り回された。

 まとめによると、1~10月の利用者数は前年比92%の320万人。2月までは天候にも恵まれて好調に推移していたが、感染が拡大した3月以降は下降線をたどった。

 4月7日に東京など7都府県で緊急事態宣言が発令されると客足は激減。前年約37万7千人だった4月の利用者数は、約22万3千人と59・2%にまで減少。北支部では12日間の営業でわずか19・7%、東支部でも18日間の営業で28・2%と厳しいゴルフ場が目立った。

 例年多くの利用者が訪れるゴールデンウイークも緊急事態宣言のまっただ中で、やむを得ず期間中を閉鎖したゴルフ場も。緊急事態宣言が全面解除になった5月25日以降も振るわなかった。

 しかし「密にならないことが分かってきてもらえた」と松本会長。客足は徐々に回復し、8月以降は南支部を中心に120~130%を超えるゴルフ場が相次ぎ、西支部では167・2%を記録したところもあった。

 雨が多かった9月は前年比で微減したが、西支部のクラブ幹部は「一時はどうなることかと心配したが、確実に戻って来ている。ゴルフ場は安心という認識もあるようだ」と分析する。

 各ゴルフ場はクラブハウス内のマスク着用などを呼び掛け、安全性をアピールしている。北支部の支配人は「風呂はシャワーだけ、食堂のテーブルの間隔を広くし、アクリルボードを設置するなどの取り組みも受け入れられたのでは」と喜ぶ。

 前年は加盟ゴルフ場で428万人がプレーした。客足は回復傾向にあるものの、約8割のゴルフ場で前年割れが続き、18ホールスループレーやコンペ中止などでレストランや売店の売り上げも伸びていないという。

 同協議会の高山哲男(たかやまてつお)事務局長は「これからも加盟クラブと情報を共有しながら、密回避を強調して、少しでも(前年に)近づけるようにしたい」と話している。