共に5選を確実にし、グータッチをする福田富一知事(左)と佐藤市長=15日夜

 15日投開票の宇都宮市長選は、無所属現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(59)が、次世代型路面電車(LRT)工事の「一時凍結」を訴えた弁護士で無所属新人の須藤博(すどうひろし)氏(77)を破り、5選を果たした。新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中での選挙。戦いの背景と佐藤市政5期目の課題を検証する。

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 15日夜、歓喜に沸いた佐藤氏の選挙事務所。陣営幹部の一人はしみじみと言った。「あの選挙をしのいで今がある」。4年前の前回、LRT中止を掲げた相手に僅差に迫られ「あわや敗北か」との悪夢もよぎった。

 陣営の原動力は、その恐怖感。トラウマだった。