幾重にも漆を塗り重ねた陽明門の龍の彫刻に一枚一枚金箔を押していく日光社寺文化財保存会の職人=2014年8月、日光市山内

 世界遺産「日光の社寺」を守り続ける匠(たくみ)たちに光が当たった。「伝統建築工匠(こうしょう)の技」が17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を勧告されたことについて、伝統技術の保存団体となっている公益財団法人「日光社寺文化財保存会」(日光市山内)の関係者は「とても光栄なこと。これで建物のハード面と技術のソフト面の両方が世界に認められたことになる」と喜び、技術継承への思いを新たにした。

 同会は1879年、江戸幕府の保護を失った社寺を守ろうと地元有志などにより発足した「保晃(ほこう)会」が前身。1970年の財団法人設立でほぼ現在の形となった。江戸時代から続く技術を継承し、「平成の大修理」では日光東照宮の陽明門や日光山輪王寺の三仏堂、日光二荒山神社本殿などで腕を振るった。