防災士資格取得2000人、講習依頼は倍増 大学と連携し若手育成へ 会設立10周年

 NPO法人「県防災士会」は7日、宇都宮市内で設立10周年記念式典を行う。NPO法人日本防災士機構が認証する民間資格の防災士は東日本大震災、関東・東北豪雨など大規模災害が相次いだこともあり、県内の資格取得者は2千人超に増えた。防災意識の高まりを背景に、同会への講習会の依頼も発足時から倍増。一方で若い会員が伸び悩んでおり、同会は作新学院大と連携を強めるなど若手育成に力を注ぎ始めた。

 9月下旬、宇都宮市赤十字奉仕団河内分団は地元で「避難所運営ゲーム」を用いた講習会を開いた。講師は県防災士会の喜内敏夫(きないとしお)副理事長(69)ら3人。大規模地震を想定し、避難所の小学校に来た高齢者、障害者ら避難者を個別の事情などに応じて体育館や教室に振り分ける訓練だ。

 同会は2007年に日本防災士会県支部として発足し、12年にNPO法人化した。防災士は災害時に地域などで中心的役割を担うが、平時は避難所運営訓練や災害図上訓練の講師を務めるなど、主に啓発活動に取り組み、備えの重要性を訴えている。

 県内の防災士数も右肩上がりで07年3月末に140人だったのが、今年3月末で2108人に。昨年は1年で300人以上増えた。