芹江さんが生産・販売に乗り出した「なんだパンダベビーカステラ」

 栃木県の大田原市地域おこし協力隊員でプロボクシング元日本王者の芹江匡晋(せりえまさあき)さん(37)が、ベビーカステラ「なんだパンダベビーカステラ」の生産・販売を始めた。来年3月末での同隊員の任期終了を踏まえ、地産地消の取り組みを通じ移住の地に恩返ししようと、従来のフィットネスジム運営に加え、新事業に乗り出した。当面はイベント出店を中心に活動する考えだ。

 芹江さんは2018年4月、同隊員に任命された。「自分を変えてくれたボクシングで地域に貢献したい」との思いから同6月、山の手1丁目にフィットネスジム「ハニーラルヴァ」を開設し市民の健康作りに貢献。経営や健康などに関する講演なども行ってきた。

 今回は「住み良い街に住むことができた恩返し」との感謝を込め、地域の良い素材を使ったおいしい食べ物を提供しようと決意。今年早々に、都内でベビーカステラ作りを学んできた。

 だが新型コロナウイルスの影響で2カ月間ジムを休業。ベビーカステラの準備も自宅で焼く練習のみで、外出を要する素材選びなどは進まなかったという。

 最終的にレシピが固まったのは10月下旬。アレルギー対応として小麦や蜂蜜は使わず、健康志向に合わせ、本県産米の米粉と那須御養卵、千本松牛乳などを原料に使用。もちもちでカリッとした食感を出した。

 形やネーミングは市産の竹が上野動物園のパンダに餌として供給されていたことや妻恵(めぐみ)さん(37)の実家が東京・上野という縁もあり、芹江さんは「かわいいパンダがいい」と決めた。

 初出店の3日のイベントでは開店30分で400食が完売、追加の200食もすぐ売れた。芹江さんは「大田原の自慢になるおいしいスイーツにしたい」と意気込む。4個300円、6個500円。次回は28日午前10時~午後1時、上奥沢の稲見商店卵工房でのイベントに出店する。(問)同ジム0287・33・9217。