鶏肉がごろごろ入ったとりそば

競輪場のバンクに面した売店と篠原さん

鶏肉がごろごろ入ったとりそば 競輪場のバンクに面した売店と篠原さん

 ごろごろと入った大きな鶏肉が魅力的だ。「とりそば」(税込み470円)。競輪ファンの胃袋を満たすだけでなく、この名物メニューを求めてわざわざ競輪場に足を運ぶ人もいるという。

 そば・うどんを扱う売店店主篠原光枝(しのはらみつえ)さん(77)が、約20年前に55歳で亡くなった夫俊夫(としお)さんと提供し始めて約50年。夫妻で洋食店を営んでいたが、競輪好きの俊夫さんが「競輪場が新しい飲食店を探している」と耳にし出店が決まった。

 俊夫さんは「気取ったものは売れない」と言い、そば・うどんをメインに。宇都宮競馬場で人気だった「とりそば」を採り入れた。しょうゆとみりんと砂糖で煮込む鶏肉も「でかい方がいいだろう」と言った。

 そばつゆは、かつお節、昆布などをぜいたくに使ってだしを取り、製麺業者から仕入れるそばとの相性にも心を砕く。揚げ玉も入れてコクを出し、満腹感を味わえる一杯だ。光枝さんは俊夫さんを思いながら言う。「競輪場がある限り提供したい」

 競輪場は、本場開催の時は入場料が100円かかるが、他競輪場の車券を買える場外開催の日は無料。

 ◆メモ 宇都宮市東戸祭1の2の7。宇都宮競輪場での本場競輪、場外競輪開催日の午前10時~午後4時。(問)売店028・622・7222。