鬼怒川・川治温泉旅館協同組合28施設の宿泊者数の推移

 鬼怒川・川治温泉旅館協同組合(日光市)が16日までにまとめた28宿泊施設の10月の宿泊者数は、前年同月の94.6%に当たる9万6669人だった。新型コロナウイルス禍の中、政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京発着旅行が10月1日から追加されたことなどが追い風となり、夏以降続く回復傾向が加速した。1~10月の累計は52万9942人で、前年同期の51.9%と半数超にこぎ着けた。

 10月を地区別にみると、鬼怒川(25施設)が7.4%減の9万576人、川治(3施設)は38.3%増の6093人。昨年10月は外国人宿泊客が4665人いたが、今年10月はゼロ。それでも合計で前年同月比5539人(5.4%)の減少にとどまった。

 Go Toの利用者が多いほか、栃木県の県民一家族一旅行推進事業なども後押しした。紅葉シーズンを迎え、前年を上回る宿もあったという。旅館経営者からは「大阪、愛知など遠方の都市部からのツアーバスも増えた」「東京が動いていいのだから、という流れから全国のお客さまが動いた」との声が聞かれた。

 9月の宿泊者数は34.0%減の7万1615人。内訳は鬼怒川が36.0%減の6万6280人、川治が10.0%増の5335人。

 11月も好調が続いているといい、同組合の庄田哲康(しょうだてつやす)理事長は「週末、平日を問わず多くのお客さまに来ていただいており、年末などの予約も順調」と説明する。ただ全国的に感染の拡大傾向がうかがえる。庄田理事長は「第3波の影響は読めないが、第2波の時以上に、より徹底した感染対策を進めていきたい」と話した。