敗戦の弁を述べる田野辺隆男氏=15日午後8時20分、宇都宮市上横田町

 「無所属県民党」を掲げ、県内全25市町で立ち上がった勝手連を軸とする草の根運動を展開した元NHK宇都宮放送局長で無所属新人の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)。15日午後8時、宇都宮市上横田町の事務所に現職の当選確実が伝わると、集まった支持者から思わず「ああ」「もう決まっちゃったの」とため息が漏れた。

 支持者の前に姿を見せた田野辺氏は神妙な面持ちで「ひとえに私の力不足。もう少し接戦かと思ったが、これが県民の選択」と語り、深々と頭を下げた。報道陣には「残念なことが二つある」と切り出すと、投票率が予想以上に低かった点と、主張が思うように浸透しなかった点を挙げた。

 政党からの推薦や公認を受けない選挙戦は「今も間違っていないと思っている」。野党統一候補として臨んだ2016年の参院選を引き合いに「4年前より有権者の反応はよかった」と悔しさをにじませた。

 今後の政治活動については「正直考えられていない。心を整理してから考える」と述べるにとどめた。