深々と頭を下げる須藤博氏(中央)=15日午後9時20分、宇都宮市京町

 次世代型路面電車(LRT)工事の「一時凍結」をはじめ、市政刷新を訴えた無所属新人の須藤博(すどうひろし)氏(77)。投票終了直後の午後8時5分ごろ、同市京町の選挙事務所に「現職当選確実」が伝わると、陣営関係者は深いため息をついた。

 出遅れと知名度不足を挽回するため、県内の4野党やLRTに反対する団体などと連携した選挙戦を展開。街頭演説を軸に、LRT事業の問題点を指摘するビラ配布やミニ集会を繰り返し、現市政への批判票と無党派層の取り込みを狙ったが、組織力で勝る現職に力及ばなかった。

 県内野党幹部らが沈痛な表情を見せる中、同9時15分ごろ支持者の前に立った須藤氏は「LRTはやはり問題があり、禍根を残す。後にこの主張が正しかったと証明されると思う」と無念さをにじませ、深く頭を下げた。