投票から10日で、やっと全州の集計が終わった米大統領選。再集計の要求、訴訟とトランプ氏に見苦しさも覚えるが、それ以上に選挙戦での演説、討論はひどかった▼自らの政策、主張はさておき対立候補の非難ばかりを展開。それをクローズアップしたメディアの報道もあったのだろうが、世界の超大国のリーダー候補とは思えなかった▼地元に目を移すと、知事選で現職の福田富一(ふくだとみかず)氏が5選を果たした。直前に「米国流」を見聞きした有権者には、一騎打ちの相手だった田野辺隆男(たのべたかお)氏ともども、17日間を戦った姿が大人に見えただろう。これも国民性の違いなのか▼ただ、2人の訴えは、県民にどれだけ理解され、心に染みただろう。かつて「言語明瞭、意味不明瞭」と評されたのは竹下登(たけしたのぼる)元首相。菅義偉(すがよしひで)首相は日本学術会議の任命拒否問題で「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を求める観点」「多様性が大事」と答弁した▼前者は内容が分かりづらく、後者は説明不足と指摘される。知事選に立候補した2人は、そうした評価を受けていなかったか、振り返ってみるべきだ▼福田氏は公約集の表紙に「未来へつなぐとちぎの挑戦」「人生100年真剣勝負!」のキャッチフレーズを掲載した。すぐにでも具体的な内容を、分かりやすく県民に示す必要がある。結果が最重要なのは言うまでもない。