最後の訴えで頭を下げる候補者(手前右)に拍手を送る有権者=14日午後7時10分、宇都宮市江曽島町

 15日投開票の知事選、宇都宮市長選は14日、選挙戦の最終日を迎えた。5回連続の同日選となった両選挙とも、現職と新人の一騎打ちとなる。知事選の2候補はいずれも出身地から街頭演説をスタート。その後、人通りが多い県都・宇都宮市の中心部などを回り、有権者への最後の訴えに力を入れた。同市長選で

現職候補は知事選の現職候補とも行動を共にし連携を強調。一方の新人候補は野党4党の支援を受け支持拡大を訴え続けた。

■知事選

 知事選に立候補した元NHK宇都宮放送局長で無所属新人の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)は地元の芳賀町を皮切りに、人出を求めて宇都宮市内の大型商業施設や駅などを駆け回った。街頭演説では「経験や実績ではない。挑戦する知事が必要だ」と支持を呼び掛けた。

 マイク納め式は午後7時40分、同市上横田町の事務所で行い、「無所属県民党」としての戦いを支えてきた勝手連のメンバーらに「感謝の言葉しかない」とあいさつ。「若い人が手を振ってくれる。勝たないわけにはいかないんだ」と声を張り上げ、支持者らとグータッチを交わしていった。

 県政史上最多の5選を目指す無所属現職の福田富一(ふくだとみかず)氏(67)=自民、公明推薦=は、日光市や宇都宮市の駅前や住宅街など15カ所でマイクを握った。

 この日は「二つのふるさとを意識した」として、出身地の日光市木和田島、自宅周辺の宇都宮市今宮1丁目でも街頭演説。同市江曽島町では防災対策などの公約を改めて訴え「『表紙』だけではない。内容も伴わないといけない」と少しかすれた声で強調した。

 午後8時すぎに同市内の選挙事務所に戻ると、「これまでにない選挙ができた」と遊説隊ら陣営スタッフをねぎらった。

■市長選

 宇都宮市長選に立候補した弁護士で無所属新人の須藤博(すどうひろし)氏(77)=立憲民主、共産、社民推薦=は終日、市内各地で街頭演説を展開。こぶしを振り、「市民の、市民による、市民のための政治を実現させよう」と声をからした。

 午後6時、東武宇都宮駅近くで開いた「最後の大演説会」には、支援政党や市民団体の支持者らが集結。須藤氏は「もう一歩。今や(相手候補の)背中に触っている。私を市長に押し上げてください」と訴えた。

 無所属現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(59)=自民・公明推薦=は同7時、同市江曽島町で、共に5選を目指す知事選候補の福田富一(ふくだとみかず)氏(67)と最後の街頭演説に臨んだ。

 佐藤氏は「初めて市長に当選した時から、人口減が地方の大きな課題であると説いてきた」と強調し、「人や企業を呼び込みながら、人口を維持し、勤めている人が安心して生活できる社会をつくっていく」と力を込めた。その後、同市簗瀬町の県建設産業会館でマイク納めを行った。