本場結城紬の生産者数と生産量の推移

県の紬織物技術支援センターで「地機織り」を学ぶ伝習生ら=2日午後、小山市福良

本場結城紬の生産者数と生産量の推移 県の紬織物技術支援センターで「地機織り」を学ぶ伝習生ら=2日午後、小山市福良

 糸作りから機織りまで、全工程が手作業で行われる「結城紬(つむぎ)」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されてから16日で丸10年となる。しかし生活の厳しさから廃業が後を絶たず、県内の生産者はこの10年で6割減の23軒となった。世界に認められた伝統技術の継承は危機的状況にあり、後継者育成は生産者から行政主導に移りつつある。

 結城紬の主要産地は茨城県結城市と小山市を中心とする鬼怒川流域に広がる。生産量は1980年には3万反を超えたが、消費者の着物離れやバブル崩壊、リーマンショックを経て激減。昨年度は初めて千反を切り960反に落ち込んだ。

 さらに文化遺産登録10周年の今年は、新型コロナウイルスの影響による販売不振が追い打ちを掛け、生産者は「作りたくても作れない状況」と嘆く。