今月最初の週末、京都に出張した。「Go To」効果によるにぎわいは思ったほどではなく、修学旅行生や外国人の姿を見掛けることもまずなかった▼特別公開中の戦国武将ゆかりの名刹(めいさつ)では、案内の女性が「例年は行列ができるのですが」。おかげで本来なら味わえない静寂感を堪能できた。それも新型コロナの影響であり複雑な思いだった▼観光客の復活はみんなの願いだが、コロナとは別に頭を悩ませているのが京都迎賓館だ。「一般公開していることがあまり知られていないようで…」と話すのは、内閣府迎賓館京都事務所長の松本克彦(まつもとかつひこ)さん(59)。西方町(現栃木市)生まれと聞いて驚いた▼同館は海外からの賓客をもてなすため、平安遷都1200年に合わせて建設が決まり2005年、京都御苑の御所東側に完成。和風平屋の広大な建物、用途別の部屋、数々の調度品など、随所に伝統技能が駆使されている▼入館者アンケートでは97%が「満足」と答えるそうだ。建物に囲まれた広い池には橋が架かり、松本さんは「そこから眺める四季折々の風景が好き」とさりげなくアピール。特別企画なども計画する▼同館には庶務課長として烏山町(現那須烏山市)生まれの高野仁(たかのひとし)さん(51)も勤務する。県内出身者が奮闘する遠く離れた地の名所に、本県からも足を延ばしたい。