体育でおなじみの「跳び箱」が苦手な子もいるのではないでしょうか。跳び箱は(1)助走する(2)ロイター板を強く蹴る(踏み切り)(3)跳び箱から着地する-といった一連の動作を、いかにテンポよくこなすかというコーディネート力が問われます。今月は跳び箱を上手に跳ぶためのトレーニングを紹介します。
■ターゲットジャンプ
何回でもOK
(1)目標となるコーンやペットボトルなどを四つ用意し、1メートルほど離れた二つのラインを作る。
(2)片方のラインに片脚で立つ。腕を大きく振って前のもう1本のラインに向かって跳び、両足で着地する=写真上。慣れてきたら二つのラインの距離を少しずつ伸ばす。
【応用】片脚でジャンプし着地した後、さらに低めの踏み台の上に飛び乗ると、跳び箱の一連の流れをつかみやすい。
【効果】ロイター板を踏み切る動作を身に付ける。
■アンクルジャンプ
10回×3~4セット
(1)脚を腰幅に開いて、膝を使わず足首の力で軽くジャンプする。
(2)足裏の親指の付け根にある膨らみ(母指球)で着地し、ジャンプを続ける。
【効果】跳び箱に跳び移る感覚をつかむ。
■開脚着地
何回でもOK
(1)柔らかいボールを用意し、パートナーに踏み台から少し離れた場所に立ってもらう。
(2)踏み台の上に、脚を肩幅より広めに開いて乗る。
(3)ジャンプと同時に、パートナーがおへそくらいの高さにボールを投げる。
(4)ボールが股の間を通るように両手でたたきつけながら着地する=写真下。
【効果】跳び箱を跳ぶ一連の流れの基礎を学ぶ。
(藤本千晶(ふじもとちあき)・セントラルフィットネスクラブ宇都宮トレーナー)