15日投開票の知事選は終盤戦に入った。いずれも無所属で、5選を目指す現職の福田富一(ふくだとみかず)氏(67)=自民、公明推薦=が高い知名度と組織力を生かして先行し、元NHK宇都宮放送局長で新人の田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)が追う展開となっている。両陣営とも票の上積みを狙い、懸命の追い込みを図っている。

 福田氏は相次ぐ災害への対応や市町と連携した産業団地整備、県民所得を3位に引き上げた実績などを強調。公約の最重要項目に新型コロナウイルス感染拡大防止と社会経済活動の両立などを掲げ「引き続き県政は任せてほしい」と訴える。

 多選批判を警戒し、告示前を含め100回以上の街頭活動をこなす。県内全市町をくまなく回り、自民、公明両党の県議、各市町長も応援に駆け付け、支持基盤の厚さや組織力を見せる。約200の各種団体からも幅広い支持を集める。陣営幹部は「圧倒的な勝利を目指す」と力を込める。

 一方、追う展開の田野辺氏は多選批判とともに、魅力度ランキング最下位を挙げ「発信力のあるリーダーが必要」と指摘。防災省の誘致やコロナの検査増による封じ込め、同性パートナーシップ制度などを公約に据え、県政の刷新を目指す。

 政党の推薦や支持を受けない「無所属県民党」を掲げ、立憲民主や共産など野党の推薦を拒否。活動は各地の勝手連が支えるが、広がりが課題となっている。陣営幹部は「終盤の主戦場は宇都宮」として市内を重点的に回るほか、会員制交流サイト(SNS)を活用し浮動票の取り込みを図る。