朝日に照らされる雲海=12日午前6時30分、鎌倉山山頂付近、小型無人機から

 宇都宮市の最低気温が1・9度と、この秋一番の冷え込みとなった12日朝、茂木町九石(さざらし)の鎌倉山(216メートル)で雲海が見られた。

 那珂川からの水蒸気が冷気に当たって生じる川霧が沿岸を上空まで埋め尽くして「雲」になる。川面から約150メートルの高さにある展望台は絶好の観察ポイントだ。

 日の出まで30分。気温は氷点下1度ほど。東の空が白み始める中、雲の上に顔を出す山々が島のような黒い影をつくりだした。

 日の出の時、山向こうの雲が陽光に明るく縁取られ、10分ほどで光の筋が雲海に届いた。雲の上部は光を浴びて刻々と形を変え、はるか下にうっすら見える集落が朝を迎えた。

 2人で来た宇都宮市石井町、会社員亀田稜(かめだりょう)さん(23)、藤田奈実(ふじたなみ)さん(21)は「栃木じゃないみたい」と、感激した表情で顔を見合わせた。