菅和範さん

 投票は政治への「発言権」だと考えています。自分が投票し当事者になったからこそ、当選者の政策をチェックし、感じたことを発信できる。だから、僕も選挙のたびに投票所に足を運びます。「自分たちが関わっている」という意識を持つことが大切ではないでしょうか。

◇2020ダブル選挙特設ページ

 僕は子どもが2人いて、家族のことが一番大切。栃木県に住んで9年目になりますが、医療費や保育料の補助も充実しているし、子育て家族は本当に住みやすい。候補者の政策についても、やはり生活に関する項目にまず目が行きますね。

 新型コロナウイルスは今も猛威を振るっています。僕はJリーグの中断期間中に体調を崩したことがあり、その時は本当に不安でした。選手はJリーグやクラブに守られていますが、一般の人たちは不安感がより大きいはず。PCR検査をより多く受けられる環境整備や、補助金の拡充が求められていると思います。

 災害が少ないとされる栃木県でも、近年は大きな被害が出ています。昨年の台風19号は恐怖を感じたし、ボランティアで被災宅にうかがった時は、多くの人が生活を奪われた事実に衝撃を受けました。そういった人たちに寄り添う復興・復旧策も気になります。

 サッカーに関連した話では「カンセキスタジアムとちぎ」が完成しましたね。とちのきファミリーランドが近く、子どもに身近な場所にある。試合以外に運動会でも、何かの発表会でもいいのでイベントでどんどん活用してほしいです。「こんなに格好いい場所がある」と子どもに感じて知ってもらうことが、栃木のスポーツ界の発展にもつながるはず。良いスタジアムは地元のシンボルになっていて、そこにはストーリーが存在する。アウェー戦で、そんなスタジアムでプレーする時は、不思議とやりづらく感じるものです。

 今までブラジル人や韓国人選手とともにプレーしてきましたが、彼らは自分の国が本当に大好き。一方で今の日本の若い人は、古里を大切に思う気持ちが薄れていると感じます。政治は家族、地域など身近なものを大切にしていくことだと僕は考えます。政策を通して、多く人が愛する地域になることを願っています。

 【プロフィル】かん・かずのり 1985年、愛媛県今治市生まれ。今治東高-高知大。2012年に栃木SCに移籍加入し、今季から主将。ポジションはDF。