新人陣営(左)、現職陣営(右)がそれぞれ作成した政治活動用ビラ

 15日投開票の栃木県知事選は終盤を迎え、各陣営が配布する「政治活動用ビラ」でも熱い戦いを繰り広げている。公職選挙法の規定で候補者名は掲載できないため、名前に代わる表現やアイデアで工夫を凝らす。新人陣営は多選批判を前面に打ち出すのに対し、現職陣営は実績と経験をアピール。互いに対照的な内容になっている。

◇2020ダブル選挙特設ページ

 知事選の政治活動用ビラは、候補者を支援する確認団体が発行。「選挙運動用ビラ」と異なり候補者名や写真は掲載できないが枚数に制限がなく、県選管に届けた上で2種類まで配布できる。

 「5期20年の県政」「魅力度最下位」。新人田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)陣営のビラではこの二つを並べ、「新しい時代、新しい県政を! 投票に行こう」と呼び掛ける。裏面では「首長の多選ってどうなの?」と見出しを付け、多選に否定的な元知事3人の「政治が独善化し行政がマンネリ化する」などの言葉を紹介している。

 陣営幹部は「多選批判に加えて、現職の発信力不足も指摘した。投票率を上げるのが大きな狙い」と説明している。

 現職福田富一(ふくだとみかず)氏(67)陣営では2種類を作成した。「1枚は印象に残るもの。もう1枚はオーソドックスだが誠実さと実績が伝わるものにした」と陣営幹部。

 最初のビラでは「今、とちぎの非常事態」と強調し「(初心者マーク)ではダメ!」と暗に新人候補を批判。後に発行したビラには新型コロナウイルスの検査体制強化などの政策や、県民所得を全国3位に引き上げた実績などを列記し「今だからこそ経験と実績」と訴えている。