須藤博氏

 戦後の貧しい時代。頭にしらみを付けた子をからかういじめっ子に、拳を突き上げ、向かっていった。「僕は、そういう弱い者いじめが大嫌いだった」

◇2020ダブル選挙特設ページ

 子どものころに芽生えた正義感は、弁護士という職業につながる。バッジを胸に28年。自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟や労働者の権利回復、消費者問題-。平和と個人の尊厳を守る活動に心血を注いできた。

 選挙戦でも姿勢は一貫している。「市民に顔を向け、弱者の立場で政治をしたい」と、「市民の命と暮らしを守る宇都宮」を掲げる。

 かつては、ガス製造工場の労働者だった。人生を自問し、退職して31歳で大学へ。「これが最後」と覚悟を決めた10回目の司法試験に合格し、弁護士となったのは49歳の時だった。

 その後、53歳で結婚。54歳で長女、55歳で長男をもうけた。「全てにおいて人より20年遅れている。20年遅れた分、20年先までやりたい」。柔らかい物腰だが、気力はみなぎっている。

 映画「男はつらいよ」の鑑賞で、疲れを癒やす日々。座右の銘は「過去を顧みるなかれ、現在を頼め、さらに雄々しく未来を迎えよ」。自宅は小幡2丁目。妻、長女、長男の4人暮らし。