井上咲楽さん

 政治に興味を持つようになってから、最初の栃木県知事選です。国政選挙の時と同様、新聞記事や会員制交流サイト(SNS)で情報収集をしています。選挙の構図や背景に注目すると、その選挙の面白さに気付くことがあるので、そうした視点で見るのもお薦めです。

◇2020ダブル選挙特設ページ

 演説を聞きに行くことも大切にしています。メディアには取り上げられないような候補者の行動を直接見られますし、聴衆の規模が分かるのも面白いです。

 知事に求めたいのは「県民目線の政治」です。身近な人だけの声やしがらみにとらわれず、県民の意見を反映した県政を望みます。

 政策面で注目するのは、県の魅力発信です。都道府県魅力度ランキングで栃木が最下位になりました。魅力的なものはたくさんあるのに…。PR力不足で最下位になるのは、本当にもったいないと感じています。

 芸能界でも県出身者は、遠慮しがちな面があると思います。県民性ゆえでしょうか。でも知事になる人には、どんな場所でも遠慮せず、ガンガン前に出て地元をアピールしてもらいたいです。SNSも上手に使いこなして、観光資源などを発信してほしいですね。

 益子の大自然に囲まれて育ったことが、私の大きな糧になっています。自分が子どもを産んだら、栃木で育てたいとも考えています。

 栃木は1人当たりの県民所得が全国3位。公立の全小中学校で35人学級を導入していますよね。自然が豊かで住んでいる人も温かく、生活や子育てがしやすい県と言えます。

 でも、妹が通う益子の学校の同級生は、私が通っていた約10年前から半減しています。着実に少子化が進んでいて、すごく心配です。

 私と同年で大学生の友人は、Uターン就職を考えていましたが、最終的には都内の就職先を選びました。現実を知った気がしました。地元の魅力に気付かないまま県外に出る若者が多いと思うので、子どもたちの郷土愛を育む取り組みも考えてほしいです。

 新型コロナウイルス感染症では、陽性者のプライバシー保護や精神的ケアの充実を期待します。特に田舎では陽性者が特定され、中傷されてしまうリスクが高いと思います。感染対策はもちろんですが、陽性判明後のケアにも気を配ってほしいです。

 【プロフィル】いのうえ・さくら 1999年、益子町生まれ。茂木高卒。第40回ホリプロスカウトキャラバンで特別賞を受賞し、15歳で芸能界デビュー。政治好きで国会傍聴が趣味。