押印廃止宣言をする渡辺美知太郎那須塩原市長=10日午後

 政府のデジタル化推進を踏まえ、行政手続きのはんこ使用廃止が広がりつつある中、那須塩原市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は10日の記者会見で「押印廃止」を宣言した。可能な限り全ての行政手続きで押印を省略化する。個人や事業所向け手続きの約半数に当たる1014種類で押印廃止が可能といい、うち671種類(66%)を月内に廃止する。下野新聞社の調べによると、栃木県内で押印廃止を検討・予定しているのは県を含む26自治体中10に上り、同様の動きが加速しそうだ。

 那須塩原市の押印廃止は行政手続きの簡略化と市民の利便性向上が目的で、これまで必要だった記名や署名、押印のうち押印を省略する。将来的には文書を廃止し電子申請につなげたい考え。渡辺市長は「はんこ文化の良さはあり、全部廃止するわけではないが、IT技術の進歩に合わせて行政手続きの利便性を高める必要がある」と強調した。