新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

県内の新型コロナウイルスの感染者数

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供) 県内の新型コロナウイルスの感染者数

 栃木県と宇都宮市は10日、60~70代の男女計4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計で500人を超え、503人となった。佐野市のホームパーティーのクラスター(感染者集団)で感染者が拡大し400人を超えた9月下旬に比べると、増加のペースはやや鈍化しており、関東地方では最少にとどまっている。ただ、継続的に感染者は出ており、秋冬の再拡大の恐れもあることから、県は改めて感染防止対策の徹底を呼び掛けている。 

 県内感染者数は8月28日に300人を超えてから、9月21日までの24日間で400人に達した。ホームパーティーでクラスターが発生し、同10~30日でパーティー関連の感染者は70人(県外在住者6人含む)に上った。1日当たり最多の21人が確認されることもあった。10月には壬生町の会社でクラスターが発生し、関連の感染者は計11人だった。

 県内で2月22日に初めて感染者が確認されて以降、これまでに8例のクラスターが発生。宇都宮市のキャバクラ店(6月下旬~7月中旬)、小山市の集会(7月)、日光市のラーメン店(7月下旬)などで、感染者急増の原因となっていた。

 県のコロナ対策本部担当者は「10月中旬以降は大規模なクラスターが発生せず落ち着いている」と分析しつつも「感染経路不明のケースが継続的に出ている。新たなクラスターの連鎖的な発生にも引き続き注意が必要」としている。

 10日発表の4人は、小山市の70代無職男性、真岡市の60代会社員男性、宇都宮市の70代会社員男性と60代会社員女性の夫婦。うち小山市の男性は下野市内の医療機関に入院中に発熱し、陽性が判明した。接触のあった医療従事者らは全員検査し、陰性だったという。

 県と宇都宮市は10日、計36件の検査を実施した(委託分は未集計)。累計検査件数は4万6750件。退院は484人、入院は19人、重症は4人。